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2⇔3

二次元と三次元を行ったり来たり

HEADS UP!感想


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兵庫公演:11/28(昼夜)、29
岡山公演:12/13
計4回観てきました。ラサール石井さんが10年前から構想していたミュージカルで、舞台の裏方に焦点を当てた物語になっています。以下簡単なあらすじを公式サイトより抜粋。
舞台本番当日姿を現さないヒロイン女優に、我儘放題の主演俳優。無茶を通す演出家、到底足りない製作予算…。とどめは開演数時間前だというのに舞台セットが到着していない!?“舞台監督”デビュー作は問題山積!果たして幕は無事に開けられるのか…!?

 

舞台の仕込みとバラシを一通りやってのけるのがこのミュージカルの最大の特徴であり見所です。ただ淡々と作業をこなすのではなく、一つ一つリズムに乗せて行われるので見ていてとてとわくわくしました。

大勢のスタッフさんの努力によって成り立っている舞台。この『HEADS UP!』を見ると、もうチケット代が高いなどと軽々しく文句は言えなくなります。

そして、チケットを握り締めて劇場に足を運ぶ私たち観客側の気持ちも歌にしてくれたのがとても嬉しかったです。日々のご飯代を節約して当日はいつもよりお洒落して…ってあるあるですよね。

 

「チケットを売ったってことは、約束したってことなんですよ!」

 

この言葉の重み。

そう、約束なんですよね。だから私たち観客側も、チケットを購入したらそれに責任を持たなくてはいけない。転売行為、だめ、絶対。

 

ではここからは主なキャストさんたちの感想を。

※私は入野さんのファンなので大分偏っています。

 

哀川翔(加賀美賢治:舞台監督)

テレビでよく見る人だ!有名人が目の前にいる!わー!という興奮!かっこいい。個性の塊のようなキャラが多い中、加賀美は結構真面目で常識人でした。小山田さんに対する「呼んでも出ねえよ!」というツッコミがツボです(笑)その小山田さんがボケ倒す場面で、大千秋楽の岡山公演では「台詞だけじゃない、歌詞も飛んじまうんだよ!」という台詞が「歌詞だけじゃない、台詞も飛んじまうんだよ!」となっていて、逆だよ翔さん!と内心叫んでました(笑)とりあえずオーラが半端なかった。カテコの男性陣によるソイヤソイヤ(一世風靡)にはおばさま方からキャ~~!と黄色い悲鳴が上がっていました。

 

相葉裕樹(新藤祐介:舞台監督)

テニミュ*1でデビューした頃しか知らなかったので、歌がとても上手くなっていたことに驚きました。安定してましたね~。そして余りのイケメンぶりに慄く。なんだこの完成されたイケメン…。プレッシャーで追い詰められると過呼吸になってしまうような頼りない新人舞台監督が、多くのアクシデントを乗り越えて一人前に成長していく。主演は哀川さんですが、物語の“主役”はこの相葉さん演じる新藤であったと思います。彼のその後も見てみたいですね。

 

橋本じゅん(久米長一郎:大道具)

一緒に観劇した友人の中に図書館戦争の大ファンの子がいて、じゅんさんだ!じゅんさんがいる!と興奮していました。芝居も歌も、これぞベテラン!演出部が登場したその瞬間から橋本ワールドに引き込まれました。岡山公演ではお酒の誘惑と闘うシーンで、女性が頭に載せていたお酒のボトルがダンスの衝撃で落ちてしまうというハプニングがあったのですが、橋本さんがアドリブで「こんなもんいらねえんだよー!」と叫びながらボトルを舞台袖に放り投げていました。初見の人には演出だと思われても不思議ではないくらい自然な流れで感動。舞台ってやっぱり生物なんだなぁ。

 

大空祐飛(真昼野ひかる:女優)

元宝塚宙組トップスターの方です。圧倒的女優オーラ。ボケて名前を間違える小山田さんに対する「ひかるよ!」のツッコミが好きです(というか全体的に小山田さんへの皆のツッコミが好き)真昼野さんと衣装係の女子2人の組み合わせが可愛くて癒されました。皆さん歌が上手いので耳が幸せ。女優は磨かれて光る宝石という言葉が印象的でした。

 

今拓哉(小山田丈太郎:俳優)

私の後ろの席のおばさまが、今さんはこんなに凄い役者さんなのに今回のこの演技!と熱弁しておりました(笑)ブロードウェイミュージカル1000回公演を達成した名優がボケ始めている!?ということで、劇中劇『ドルガンチェの馬』のシーンは小山田さん怒涛のボケ(台本を3ページ飛ばすなど)で会場中爆笑でした。一度見てしまうと、もう小山田さんが登場するだけで面白い。一番キャラとして輝いていたのは小山田さんじゃないかな(笑)

 

中川晃教(熊川義男:劇場スタッフ)

複数回観劇すると、序盤から熊川さんに関しての伏線がいくつも張られていたのがわかります。最初に火災報知器が誤作動したり、熊川さんが使っていたカメラが古そうだったり。仕込み作業の途中熊川さんが照明か何かのチェックにオッケーを出してそのまま進み、後からやってきた本物のスタッフが不思議そうに首を傾げているのも確認しました。中川さんのアドリブを織り交ぜた、流れるような語り口が好きです。

 

入野自由(佐野慎也:アルバイト)

今まで入野さんの舞台での役柄は真面目な好青年が多かったのですが、今回はゆとり世代のチャラいバイトくんです。そういえば劇中ずっとバイトとしか呼ばれてなかった(笑)小山田さんに対する「何言ってんだジジイ!」というヤジと、その後久さんにヘルメットを吹っ飛ばされる流れが好きです(やっぱり小山田さん関連が最高に面白かった)基本スマホをいじったり眠そうに欠伸をしているのに、いきなりキレキレに踊りだしたりするから私の心臓に悪い。しかし足元を見ると履いているのは足袋である(笑)2幕の戦隊モノのシーンではまさかのショタ演技に悶えました…。最近入野さんを見ると可愛いより格好良いと思うことのほうが多いのですが、この時はヤバイ可愛い!と心の中で叫びまくっていました。あんな弟が欲しい。事前に想像していた以上にソロで歌う場面があって嬉しかったです。それも少し切なげなメロディーが入野さんの声によく合ってて最高でした。カテコの時のCジャンプを私はきっと一生忘れないだろう…。

 

他にも青木さやかがテレビで見る通りの役だったり、芋洗坂係長のダンスがこちらもテレビで見る通りキレッキレだったり、テニミュ出身の青柳累斗さんの肉体美に見惚れたり。とにかく個性的なキャラが多くて見所が沢山ありました。

ラサール石井さんが絶対再演しますと涙ながらに仰っていたので、期待して待っていようと思います。たとえキャストが変更になったとしても観たいです。もっと色んな舞台に足を運びたくなる、本当に素敵な舞台でした。

 

HEADS UP!

うつむくな、頭を上げろ!

 

*1:テニスの王子様のミュージカル